東元俊哉「プラタナスの実」は小児医療をどう描く?(ビッグコミックスピリッツNo.45)
まずはビッグコミックスピリッツ40周年おめでとうございます!
表紙は齋藤飛鳥さん。
東元俊哉「プラタナスの実」
「テセウスの船」で読者を恐怖させた東元氏が、小児医療を描くとは。モーニングからビッグコミックスピリッツへの移籍して取り組むテーマだけに期待大。
舞台は、川崎市立中央記念病院。
しゅじんこうは、理化学研究所からアルバイトで働く、鈴懸真心を(すずかけまこ)。
真子は母子と出会う。息子は以前、腹痛を訴え胃腸炎と診断された。だが、真子は気づく…。
息子を救ったのは、LINEに残した体調ノ記録というのがすごい!
スピリッツは現代社会ものに切り込むので面白い。
魚豊「チ。」
審問官ノヴァクの血塗られた日々。
息子ラファウの大学入学を控え、義父ポトツキのもとを訪れる。
みどりわたる「新しい足で駆け抜けろ」
義足の菊里は、かつてサッカーでコンビを組んだ武川に会う。
さて、現代社会ものか、歴史ものまで、ラインアップの揃ったスピリッツに期待!
新連載「チ。」にゾクゾクする(ビッグコミックスピリッツNo.42・43・44)
「リボーンの棋士」ロスで更新できていませんでしたが、新連載の「チ。」にゾクゾクして復活してきました。
今回は2号まとめて紹介します。
42・43号の表紙は乃木坂46から、齋藤飛鳥さん、山本美月さん、梅澤美波さんの3人
44号は梅澤美波さん。
まず42・43号から。
魚豊「チ。」
新連載。タイトルと同じ血のしたたりから始まる物語。
舞台は、15世紀(前期)のP王国。
主人公はラファウ。孤児でありながら、内心を隠して合理的に生きる少年。信条は「合理的なものは、常に美しい」。大学に合格し、前途洋々…のはずだった。
義父の知人、異端者フベルトを迎えにいき、異端の考えと出会ってしまう。彼は天文学に身を捧げていた。
(いきなりの拷問シーン。真実を求める異端者の物語か?期待大)
竹良実「バトルグラウンドワーカーズ」
真実を暴くために出撃する百沢隊長と沼田。
一方、組織から拷問を受ける、岡部と知子たちは……。
(盛り上がってきた!)
寒川一之「あの月に向かって打て!」
練習試合後、昼食を食べる一年生。
玉縄高校は激戦区神奈川県をどう勝ち抜くか?
(生徒たちが動き始めている!)
続いて44号。
魚豊「チ。」
芯連載第2話。C教公認の「天動説」に対して、異端者がたどりついた「地動説」
新連載第2話。命を賭して真理を追い求める人々の物語。
フベルトに脅迫されて天体観望に協力するラファウのもとに、派遣異端審問官のノヴァクが迫る!
フベルト「不正解は無意味を意味しない。」
しびれた。
東村アキコ「雪花の虎」
第4次川中島、最終局面。
信玄を守るために、あの男が命を落とす。
寒川一之「あの月に向かって打て!」
弾輝を取り囲む家族の動きが……。
父は見切り、姉は支え、妹は避ける。
(弾輝、がんばれ!)
竹良実「バトルグラウンドワーカーズ」
組織が凶悪さをさらけ出す。
戦場に合流する能倉と岡部。
混乱のなか、現れたのは…!
ふう。追いついた。
安住、最強の棋士・五十嵐と戦う!「リボーンの棋士」(ビッグコミックスピリッツ2020.07.27)
表紙は奥山かずささん。
高瀬志帆「二月の勝者」
学びの先には、希望の光……!
明けない夜はない!
前回の過去問の使い方に続き、3回の危機(クライシス)。しかも保護者の心理…。
時間がないことに、いつ気づくか…。
このあたり、中学受験のノウハウが濃厚に詰め込まれていて、すごい。
竹良実「バトルグラウンドワーカーズ」
狂気が宿る知子の双眸
そして、まさかの…。
若木民喜「結婚するって、本当ですか?」
クラウヴィア王女を案内する大原だが…。
ストーリー的に唐突感のあるキャラだが…?
寒川一之「あの月に向かって打て!」
好投手坂井の速球に、弾輝は…。
姉の
彼が運動で誰かに負けたところを見たことがないんですから。
がいい!
鍋倉夫「リボーンの棋士」
安住と五十嵐。日本中が注目する激戦の裏で、彼は!?
彼ってもしかして…。
今週の土屋
安住への最高のメッセージ。泣ける。
みどりわたる「新しい足で駆け抜けろ。」
義足の高校生の青春ストーリー
コロナウイルスに続き、オンラインミーティングに「ZOOMing」を使うという、徹底的なリアルタイム性が挑戦ともいえる。
他の漫画がコロナウイルスのない世界でストーリーが続いているのにも関わらず…。
今週も大満足!
安住と五十嵐の再戦「リボーンの棋士」(ビッグコミックスピリッツ2020.7.6)
表紙は工藤美桜さん。
東村アキコ「雪花の虎」
第四次川中島の戦いへ向かう、謙信とシンゲン。
二人の戦いが終わりに近づいていく…。
若木民喜「結婚するって、本当ですか?」
結婚の噂を聞きつけて拓也の父が熊本から東京へやってきた……2人で乗り切れる⁉
阿蘇への思いを語る父と、距離を置く息子。
沖田☓華「お別れホスピタル」
先輩看護師の赤根がガンになり…。
赤根の息子へのセリフにしびれた。
誰かのために目の前のことをやることを「やりがい」っていうの…
でも「生きがい」ってのは自分の一生をかけてと後悔しないと思えるようなもの
親だろうが、人に自分の人生を捧げるほどの価値はない!
米代恭「往生際の意味を知れ!」
日和の家に行く、市松。
少しずつ家族の姿が…。
鍋倉夫「リボーンの棋士」
安住がプロ編入試験への挑戦権に近づく。対戦相手は30連勝がかかる、天才五十嵐!
安住の家族、師匠、友人、仲間たちが見守るなか、対戦の場へ。
安住はもちろん、土屋にもがんばってほしい!今週は一コマも出てこないが(笑)。
寒川一之「あの月に向かって打て!」
先発投手、間宮のピッチングはいかに?
竹良実「バトルグラウンドワーカーズ」
平を失った31小隊。
それぞれが真実を求めて動き続ける。
予告編
「健康で文化的な最低限度の生活」が貧困ビジネスを手がかりにコロナの影響を描く!
まんがでコロナを描くのは難しいが、スピリッツはがんばってる。
「新しい足で駆け抜けろ。」はいち早く、コロナを作品に取り込んでいる。電車内では、みなマスクをしているし、インターハイが中止になっている。
リアルタイム性の高さは共感を生む。
一言
新連載はストーリーが回り始めている。長期連載陣も最終回を迎えたり向かう。
全体のバランスがいい。