マンガ先進国に生きる(仮)

日本のマンガってよくできてます。

別の人生があったのか?『テセウスの船』(モーニングNo.13)

表紙はコウノドリ
f:id:passionhack:20180301132123j:image

鈴ノ木ユウコウノドリ

いま「出生前診断」を取り上げている。難しいテーマに取り組む姿勢に感嘆。

本作で、遺伝カウンセリングなるものの存在を知った。

ツジトモGIANT KILLING

椿(夏木はおまけ)の日本代表選出のおかげで、代表監督の視点でサッカーを楽しめる。

三田紀房ドラゴン桜2」

弁護士・桜木がテコ入れを始める、龍山高校に「東大専門コース」略称「東大専科」が発足。

生徒の東大に入れますか?の問いに

ああ 入れる 楽勝だ

と。気持ちいい一言だ。

東元俊哉「テセウスの船」 

いま読んでいる連載漫画のなかで、屈指の緊張感のある本作。

タイムスリップから戻ってきた現代は、別の現代というまさかの展開。まさに目を離せない。

原作石ノ森章太郎、漫画真じろう、監修小林靖子仮面ライダーアマゾンズ外伝蛍火」

まさか、Amazonプライム限定コンテンツのアマゾンズが漫画になるとは。

扉絵には「狩るのは誰だ。」。

「おまえは誰だ。」ではなく。

しかし、突然このストーリーでわかるのか?

中馬孝博「VS.アゲイン」

社会人バレーボールチームの立て直し物語。主人公、狭土は一度バレーボールを諦めたセッター。仕事との両立にもがく日々を過ごす。

GIANT KILLING」とはまた違った意味でのチーム経営視点でのストーリー展開が面白い。

テセウスの船の予告篇
f:id:passionhack:20180304100111j:image

それでも足掻くしかない。

この言葉に尽きる。

 

梁山戦、残り2分が熱い『DAYS』(少年マガジンNo.13)

表紙は欅坂46の長濱ねるさん(20才)。
f:id:passionhack:20180228133917j:image

スペシャルインタビューのなかで新曲「ガラスを割れ!」を聴いて、驚いたという。

ぼくも驚いた。この選択を支持したい。

安田剛士「DAYS」

今週のマガジンはDAYSを読めただけで、満足。そう言っていい。

勝利へ…。戦う理由はそれだけでいい。

聖蹟ナインが攻め上がる巻頭ページに、浮かび上がるこのコピーの組合せで熱くなる。

 

さて、試合は試合終盤。聖蹟が3対3で梁山に追いつき、残り2分。選手たちの疲労も限界へ。

再度、梁山の天才FW碇屋が再びゴールを襲う!

目まぐるしく視点が変わりつつ、緊迫した試合が描かれている。

そして、最後のページが最高。次回が楽しみ。

森川ジョージ「はじめの一歩」

ボクシングを引退した一歩は、どう日常に戻っていくのか。

森川さんは何を伝えたいのだろうか。最後まで見届けたい。

日向武史あひるの空

インターハイ予選のベスト8進出を決めたクズ高。

選手たちは準決勝までに回復しきれるのか。

永椎晃平「星野、目をつぶって」

ただ……子どもが魂賭けて頑張ったことに

報いがないなんてつまらないだろう

このセリフ、最高。

こういう大人になりたい。

以上。

 

東村アキコ『雪花の虎』がいい。(ビッグコミックスピリッツNo.13)

表紙は、阿部華也子さん(22才)。
f:id:passionhack:20180226201254j:image

先週、ヤングマガジンと別れ、ビッグコミックスピリッツを読み始めた。

毎週、面白かった3本前後の連載を紹介する。

小林有吾アオアシ

対柏台商業高校戦。

出場はないと思っていた主人公、アシト。

監督の直感で後半から投入される。

 

手原和憲『ピーチ・ミルク・クラウン』

ブコメ陸上もの。

甘酸っぱすぎて、コメントできず。

 

沖田☓華『お別れホスピタル』

初めて読んだが、笑っていいのやら…。

死の一番そばにある病院で

今日もドラマが生まれている

って、ドラマといえばドラマか。

 

東村アキコ雪花の虎

戦国時代、越後の虎と呼ばれた上杉謙信が、実は女だっという説に基づいてストーリーを描く本作。

今週はセンターカラー。
f:id:passionhack:20180226203327j:image

白い雪景色の前の虎、こと上杉謙信

国を守る。それが彼女の戦い。 

兄、長尾晴景との対比が鮮やかすぎる。見事としかいいようがない。

妹を守る。歴史に残らない戦い…それが彼の戦国だった

泣ける。ただ泣ける。

ビッグコミックスピリッツよ、こんにちは!(No.12 3,5)

表紙は池岡星香さん(22才)。
f:id:passionhack:20180220220258j:image

前回書いたとおり、ヤングマガジンと距離をとる理由は、ビッグコミックスピリッツが面白いからだ。もちろんわたしにとってで、相性の話に過ぎない。

面白いと思う連載のひとつがこのサッカー漫画。

小林有吾アオアシ

主人公はサイドバック、葦人(あしと)。これまでのサッカー漫画では、FWやMFが注目されてきたのに、サイドバックというのが面白い。

 

高瀬志帆「二月の勝者-絶対合格の教室-」

中学受験をテーマにした連載からまもない。にも関わらず、受験シーズンとも重なり、NHKで紹介されるなど、波に乗っている。

主人公は佐倉麻衣、中堅の中学受験対策塾「桜花ゼミナール」の吉祥寺教室の新任講師。新たに赴任した塾長、黒木蔵人とどうか変わっていくか。

漫画の体裁をしているものの、かなり現実に近く中学受験を描いている。盛り上げるために、過剰な路線をとらないことを願う。

中原裕「ワイルドピッチ」

プロ野球漫画。野球のプレイそのものに加えて、選手としての心理やキャリアなど、深く掘り下げようとしている。

今週号で追いつけたのは、以上。

さらばヤングマガジン(No.12)

表紙はNGT48の北原里英さん(27才)。
f:id:passionhack:20180220083507j:image

宮下英樹センゴク権兵衛」

仙石久秀の立身出世話のはずだが、現在は蟄居中。

のちの淀どのこと、お茶々の立身出世の展開が続く。

 

「7人のシェイクスピア」がない週は、パワー不足を感じるようになってしまった。

連載陣の多くが、ストーリーより、エロいシチュエーションを楽しむ作品になってきた。コミック誌の生き残り戦略なのだろう。

 

「7人のシェイクスピア」は単行本に切り替え、ヤングマガジンとはお別れする。

なにより、ビッグコミックスピリッツが面白くなってしまったからだ。

ヤングマガジンよ、いままですばらしい漫画に出会わせてくれてありがとう。

「はじめの一歩」はどうなるのか(少年マガジンNo.11)

表紙は武田玲奈さん(20歳)。
f:id:passionhack:20180214120254j:image

森川ジョージ「はじめの一歩」

引退を表明したあとの一歩。

周囲のひとが見守るなか、日々はすぎていく。

努力すれば夢は叶うという理想を体現した選手だった

近年で後楽園の客に最も愛された一人と言っていいだろう

この評がいい。

安田剛士「DAYS」

梁山の天才エース、碇屋良介の回想。

よしづきくみち「8畳カーニバル」

いわゆる「踊ってみた」と呼ばれる、動画サイトでのダンスパフォーマンスを描いたストーリー。

現代のSNSを通してコミュニケーションする若者像がいい。

 

一歩はどうなるのか、気になる。

やっぱり「7人のシェイクスピア」が面白い!(ヤングマガジンNo.10 2018.2.19)

表紙は、はるかぜさん(19才)。
f:id:passionhack:20180208203044j:image

宮下英樹センゴク権兵衛」 

秀吉のもとへ、茶々がやってきた。

聚楽第の建設現場を視察。

一方、仙石権兵衛は、美濃の国にある菩提寺の感応寺に蟄居。島津に打ち破られた記憶に苦しむ日々を過ごす。

どうやって復活していくのか。

髙橋ツトム「ノイン」

ヒトラーのDNAを受け継ぐ13人の子供たちの物語。

謎が続く。

原作山川直輝・漫画朝基まさし「マイホームヒーロー」

家族を守るため、恭一との駆け引きを続ける、主人公鳥栖哲雄。

緊張する場面が続く。

ハロルド作石「7人のシェイクスピア

ストレンジ卿の要望でリーとの面会を設けるワース。

ワース・ヒューズは7人のシェイクスピアに含まれないのか?

三田紀房アルキメデスの大戦」

戦艦大和の建造を画策する、主人公楷直。

天才的な設計士、桑野少佐との出会いで起死回生となるか?

どんな大和ができあがるのか?いや、できあがらないのか?

なんというか、もはやどうなるか、とんでもストーリーに突入。

 

巻末グラビアは、桃月なしこさん(22才)。現役の看護師。
f:id:passionhack:20180208205241j:image