岩岡ひさえ『孤食ロボット』はどう寂しさを癒やすのか?
孤食であり、個食ではない。
Wikipediaによれば、
- 個食…各々の個人が家族という枠に収まらず各々バラバラに食事をしてしまうという家庭の様式変化に伴う言葉
- 孤食…本人の意思とは別に一人で食べることを決定されてしまっている・孤独を感じてしまう・その孤独によって辛いと感じてしまう状態を指す言葉
だそうだ。
ひとりで食事をしている登場人物のもとに、食事をコーディネートするアンドロイドが派遣される。
しかしアンドロイドは小柄で人形サイズ。料理を作ってくれるけではない。
それでも、会話や気遣ってもらうことで、孤食の寂しさが癒やされていく…。
といっても、コミカルなタッチで描かれるので暗さはない。
本作の面白さは
- 原則、毎回登場人物が変わるのでひとり暮らしの状況が変わる
- アンドロイドの性格は個体によって異なり、登場人物との相性はさまざま(えらそうだったり、おとなしかったり…)
といったところだろうか。
最近、AIが広がると仕事が奪われるなどとニュースが騒がしいが、孤食ロボットのようにひとの生活を支えてくれるような存在になってくれたら、楽しそうだ。