東村アキコ『雪花の虎』がいい。(ビッグコミックスピリッツNo.13)
表紙は、阿部華也子さん(22才)。
先週、ヤングマガジンと別れ、ビッグコミックスピリッツを読み始めた。
毎週、面白かった3本前後の連載を紹介する。
小林有吾『アオアシ』
対柏台商業高校戦。
出場はないと思っていた主人公、アシト。
監督の直感で後半から投入される。
手原和憲『ピーチ・ミルク・クラウン』
ラブコメ陸上もの。
甘酸っぱすぎて、コメントできず。
沖田☓華『お別れホスピタル』
初めて読んだが、笑っていいのやら…。
死の一番そばにある病院で
今日もドラマが生まれている
って、ドラマといえばドラマか。
東村アキコ『雪花の虎』
戦国時代、越後の虎と呼ばれた上杉謙信が、実は女だっという説に基づいてストーリーを描く本作。
今週はセンターカラー。
白い雪景色の前の虎、こと上杉謙信。
国を守る。それが彼女の戦い。
兄、長尾晴景との対比が鮮やかすぎる。見事としかいいようがない。
妹を守る。歴史に残らない戦い…それが彼の戦国だった
泣ける。ただ泣ける。
ビッグコミックスピリッツよ、こんにちは!(No.12 3,5)
表紙は池岡星香さん(22才)。
前回書いたとおり、ヤングマガジンと距離をとる理由は、ビッグコミックスピリッツが面白いからだ。もちろんわたしにとってで、相性の話に過ぎない。
面白いと思う連載のひとつがこのサッカー漫画。
小林有吾「アオアシ」
主人公はサイドバック、葦人(あしと)。これまでのサッカー漫画では、FWやMFが注目されてきたのに、サイドバックというのが面白い。
高瀬志帆「二月の勝者-絶対合格の教室-」
中学受験をテーマにした連載からまもない。にも関わらず、受験シーズンとも重なり、NHKで紹介されるなど、波に乗っている。
主人公は佐倉麻衣、中堅の中学受験対策塾「桜花ゼミナール」の吉祥寺教室の新任講師。新たに赴任した塾長、黒木蔵人とどうか変わっていくか。
漫画の体裁をしているものの、かなり現実に近く中学受験を描いている。盛り上げるために、過剰な路線をとらないことを願う。
中原裕「ワイルドピッチ」
プロ野球漫画。野球のプレイそのものに加えて、選手としての心理やキャリアなど、深く掘り下げようとしている。
今週号で追いつけたのは、以上。
やっぱり「7人のシェイクスピア」が面白い!(ヤングマガジンNo.10 2018.2.19)
表紙は、はるかぜさん(19才)。
宮下英樹「センゴク権兵衛」
秀吉のもとへ、茶々がやってきた。
聚楽第の建設現場を視察。
一方、仙石権兵衛は、美濃の国にある菩提寺の感応寺に蟄居。島津に打ち破られた記憶に苦しむ日々を過ごす。
どうやって復活していくのか。
髙橋ツトム「ノイン」
ヒトラーのDNAを受け継ぐ13人の子供たちの物語。
謎が続く。
原作山川直輝・漫画朝基まさし「マイホームヒーロー」
家族を守るため、恭一との駆け引きを続ける、主人公鳥栖哲雄。
緊張する場面が続く。
ハロルド作石「7人のシェイクスピア」
ストレンジ卿の要望でリーとの面会を設けるワース。
ワース・ヒューズは7人のシェイクスピアに含まれないのか?
三田紀房「アルキメデスの大戦」
戦艦大和の建造を画策する、主人公楷直。
天才的な設計士、桑野少佐との出会いで起死回生となるか?
どんな大和ができあがるのか?いや、できあがらないのか?
なんというか、もはやどうなるか、とんでもストーリーに突入。
巻末グラビアは、桃月なしこさん(22才)。現役の看護師。
大学入試改革に向けて『ドラゴン桜2』スタート!(モーニングNo.8 2018.2.8)
表紙はドラゴン桜2。
三田紀房「ドラゴン桜2」
10年前、東大合格を徹底的に分析したマンガ「ドラゴン桜」が大ヒットし。そして、ついにその続編「ドラゴン桜2」の連載が始まった。ターゲットは2020年の大学入試改革。
どんなストーリー展開になるか、いまから楽しみだ。
ツジトモ「GIANT KILLING」
不調の椿のカンフル剤となるか?意外性の男、夏木!
東元俊哉「テセウスの船」
知っていた過去が変わりつある。展開がさらに読めなくなってきた。
主人公、田村心はどう動くか?
原作森高夕次と漫画アダチケイジ「グラゼニ〜東京ドーム編〜」
主人公夏之介は、先発ピッチャーの希望を貫くためにFA宣言をするのか?
周囲の選手へ影響しながら、新天地はどのチームになるか?
どんなキャリアを選ぶか、若くないだけに悩む。
瀬下猛「ハーン 草と鉄と羊」
源義経がモンゴルに渡ったという伝説を漫画にした本作。義経はモンゴルでも強いのか?
戦闘シーンの迫力がいい。
中馬孝博「VS.アゲイン」
かつて強かったチームを再起させられるのか?サラリーマンバレーボーラーの挑戦。
自分好みの連載が増え、現時点ではモーニング無双!
手原和憲「ピーチ・ミルク・クラウン」連載開始(ビッグコミックスピリッツ2018.2.5 No.8)
表紙は岡副麻希さん(25歳)。
手原和憲「ピーチ・ミルク・クラウン」
新連載。カテゴリーは、高校生男女の青春群像ストーリー(と記載されている)
平凡な陸上部の平和な高校生活。
その均衡を崩すのはひとりの転校生と彼女を取り巻く、恋模様
前作「夕空のクライフイズム」が好きだったので、買ってみた。
登場人物
- 与一(陸上部の部長。まじめ。誰よりも早く来て朝練に励む。諦めない。)
- 安田(陸上部のエース。豪快。チャラ男。)
- 沼(慎重)
- 照子(女子部員)
- 丹下桃(転入生。美少女。走り高跳びの中学チャンピオンだったが怪我のため競技をやめる。陸上部のマネージャーに。)
スポーツものというよりは、恋愛ものっぽい。前作を踏襲しているのかも。
最後のセリフが語っている。
恋に落ちたら、世界が変わる。与一はこれからそれを実感してゆく。
小林有吾「アオアシ」
主人公、青井葦人はプロチームのユース生。才能に開花しつつある、サイドバック。
原作和田竜/漫画吉田史朗「村上海賊の娘」
物語はかなり終盤へ。
この雑賀孫市のビジュアルがいい。
高瀬志帆「ニ月の勝者」
中学受験の「今」を描く新連載の6話目。
絶対合格させる最強最悪の塾講師、黒木蔵人の素顔を断片的に見せるストーリーが続く。
前話からのテーマは下位クラスの現実。
この2月の受験結果で、ストーリーは加速するのだろうか。
キリエ「4分間のマリーゴールド」
主人公は救命士の花巻みこと。人の最期の運命が見えてしまう能力の持ち主。
義姉、花巻沙羅と事故に巻き込まれる。
中原裕「WILD PITCH!!!」
主人公はサウスポーの城戸拓馬。1軍昇格を目指している。
ペナントレースのない2軍の日々でストーリーを続けるのは難しい。
先週、他誌から移籍してきた、東村アキコ「雪下の虎」を楽しみにしたら、隔週連載とのこと。
お色家路線に傾きつつある、ヤングマガジンからビッグコミックスピリッツに切り替えるか、悩ましい。