マンガ先進国に生きる(仮)

日本のマンガってよくできてます。

大今良時著「不滅のあなたへ」(少年マガジン)は誰に挑むのか?

大今良時氏の「聲の形」が連載をはじめたとき、障害をテーマにしたことに驚いた。

その後、同作は大ヒットし、映画化までたどり着いた。


f:id:passionhack:20161111082013j:image

 

そして、新連載「不滅のあなたへ」がはじまった(2016年の第50号(2016年11月23日))。

どんな作品になるのだろうか。ヒントをもとに考えてみる。

(ネタバレを含むのでご注意下さい)

 

表紙には過激なコピーが並ぶ。

  • 漫画の神に挑む
  • 今描かれる新しい聖書

まず、「漫画の神」とは誰だろう?手塚治虫さんか?

「新しい聖書」が描かれるとするなら、「いままでの聖書」はなんなのか?

 

作品の巻頭には、

  • 大今良時、本誌に帰還。
  • “それ”はあなたを永らえる孤独な旅人…。
  • いつかきっと死んでしまうすべてのあなたへ…、この永遠の旅を贈る。

歓迎の言葉と、本作へのヒントがある。

「それ」と「あなた」は別の存在らしい。

 

本編は、第1話「最後のひとり」が始まる。

舞台はある星。地球であるかは、わからない。

 

登場人物は

  • 私(観察者?)
  • それ(球→石→コケ→レッシオオカミ→?)
  • レッシオオカミ(ジョアン?)
  • 少年

と少ない。

 

物語は、少年とそれとの関わりを丁寧にえがきながら進んでいく…。

 

「私」によれば、「それ」は

ありとあらゆるものの姿を写しとり変化することができる

 姿を獲得するには

獲得には条件がある

「刺激」である

 という存在。

まだ謎だらけでよくわからないが、ファンタジーやSF的な要素がある。 

 

最後に

  • さよならから始まる永遠の物語。
  • 次号、それは次のひとりに出会う。

と結んでいる。

同じく、巻末の予告には

  • 「さよなら」から始まる巨弾ファンタジー
  • 地上に投げ入れられた“それ”は最初に出会った少年に姿を変え、冒険が幕を開ける…。

と。

「さよなら」とこれからのストーリーを予感させる。

謎は多いものの、姿を獲得する「それ」がひとと関わっていくことで、ストーリーは進んでいきそうだ。

絵柄が美しいだけに、どんな世界を描くのかのかも楽しみ。

 

その他、今週の連載で熱かったのは

安田剛士著「DAYS」

聖蹟対梁山戦が始まる直前のロッカールーム

がんばれ、と選手を送り出す監督。

めちゃくちゃ頑張ります

と答える水樹。

 

勝木光著「ベイビーステップ

王偉(ワンウェイ)の次の対戦相手、磯部駿助との試合。

リズムを使うことを覚えた主人公、えーちゃんこと栄一郎がさらに成長していきそうだ。

 

では、また来週。